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管理栄養士 山崎亮子さん 「離乳食のコラム」

暑い季節でも、さらっと食べやすい 「冷たい新じゃがのポタージュ」

大人も子どもも 心まぁるく「食のカタチ 育てるチカラ」 2016年6月29日配信

質問2 「離乳食ってどんな味つけにしたらいいのですか?」
答え
基本的に味つけは、ほとんどしなくて大丈夫です。
離乳食ってどんな味つけにしたらいいんだろう?
赤ちゃんは、どんな味つけが好きなんだろう?って、思いますよね。
No.1の中にも書きましたが、人は舌にある味蕾(みらい)で味をとらえています。
赤ちゃんの
味蕾は、じつは大人よりも敏感なのです。
人は5つの味を感じる
ことができると言われています。
「甘味・酸味・塩味・苦味・うま味」の五基本味です。
不思議なことに、甘味と塩味、うま味の3つの味は、だれに教わったのでもなく好きな味覚です。

甘味は、エネルギー源となる糖類のシグナルになっているのです。
エネルギー源かどうかを見分けるための甘味なのです。
塩味は、体液のバランスを保つのに必要なミネラルを供給する役割があります。
うま味は、食べものに含まれる、たんぱく質・アミノ酸を感じさせる味です。
これらは、身体(筋肉・臓器・皮膚・毛髪)を作る機能を持っています。
また、エネルギー限としても使われるのです。
身体に必要な成分を見分けるため、潜在的に甘味・塩味・うま味は好まれる味覚なのです。


一方で、酸味は腐敗のシグナル、苦味は毒物へのシグナルとされるため、人間の身体にとって、警戒しなければならない味覚なのです。
有害なものを見分けるため、酸味と苦味は潜在的に受け入れにくい味なのです。

赤ちゃんや小さい子どもが酸味の強い酢の物や、苦い野菜などをいやがるのは、本能的には正しいことなのです。
ただ酸味や苦味は、経験を重ねて慣れていくことで、好きな味覚に変化していきます。

離乳食期間の始めは「自然の食物の味のまま」食べさせましょう。
No.1にも書いた昆布だしや鰹のだしなどの旨味を使って料理するだけで、赤ちゃんの大好きな味になるという訳です。

次に使うのは、ほんの少しの塩です。
うま味に塩をくわえるだけで、ぐっと味の幅が広がります。
<味のつけ方>
1:素材の味で
2:だしを使って旨味をプラス
3:旨味に、ほんの少しの塩味をプラス
※甘味は、炭水化物、野菜、くだものの中に自然と含まれています。
※味に幅を持たせるための調味料使いは、次回ご紹介します。

今回ご紹介する離乳食は、「冷たい新じゃがのポタージュ」です。
暑い季節、さらっと冷たいポタージュが冷蔵庫にあれば、さっと赤ちゃんに離乳食を出してあげることができますね。

「冷たい新じゃがのポタージュ」

材料
じゃがいも 3個、玉ねぎ 1個、昆布水 300cc(または、昆布水とかつおのだし)
※好みで、出来上がりに豆乳100cc(または、牛乳100cc)
※大人の分は、器によそった後に、塩をひとつまみふります。
○ 作り方
1) じゃがいもは皮をむいて、一口大に切ります。
玉ねぎは、皮をむいて、スライスしておきます。
2) 鍋に(1)と昆布水を入れて、柔らかくなるまで15分ほど煮込みます。
3)(2)をミキサーかブレンダーし、ポタージュにします。
4)冷蔵庫で冷たく冷やしていただきます。
※ジャガイモのほかに、かぼちゃ・さつまいも・トマト・ズッキーニ・茄子・ブロッコリー、とうもろこしなど様々な野菜でお楽しみいただけます。

山崎亮子さん おすすめ離乳食レシピ

捕食やママたちのおやつに!
出来立てでも、冷たく冷やしても美味しくいただけますよ。

「完熟バナナで作る 米粉のパウンドケーキ」
<Aパターン> 8×17.5cmのパウンドケーキ型1本分
材料
完熟バナナ3本、米粉150g、薄力粉50g、アルミニウムフリーのBP5g、卵1個、牛乳100cc、無塩バター50g、てんさい糖50g、
作り方
1) 下準備。パウンド型に型紙を敷きます。
2) ボウルに完熟バナナを入れ、軽くつぶしておきます。
3) 米粉、薄力粉、BPを合わせて、ザルでふるっておきます。
4) ボウルに卵、牛乳。溶かしバターを入れて混ぜ、(1)を加え混ぜあわせます。
5) (3)に(1)を加え、さっくりと混ぜ、パウンド型に流します。
6) 180℃に予熱したオーブンで20分焼き、160℃に温度を下げ、30分焼きます。
7) 竹串をさし、焼き上がりを確認したら、オーブンからだし、そのまま荒熱をとります。

<Bパターン> 8×17.5cmのパウンドケーキ型1本分
○ 材料
完熟バナナ3本、米粉200g、アルミニウムフリーのBP5g、米油50g、豆乳100g、てんさい糖50g(または、メープルシュガー50g)
○ 作り方

Aパターンと作り方は同じです。
  • 暑い季節でも、さらっと食べやすい 「冷たい新じゃがのポタージュ」

    暑い季節でも、さらっと食べやすい 「冷たい新じゃがのポタージュ」

    大人も子どもも 心まぁるく「食のカタチ 育てるチカラ」 2016年6月29日配信